千のブリトー

生涯大学1年生

最近読んだ本まとめ2

最近このブログがもはやただのハースストーンが来たらちょろっと更新されるカードゲームポタク日記と化しているのでたまには最近読んだ本とか語っていきたいよ。

まあぼくって北関東の橋本愛みたいなとこありますもんね。最近"摂取"したサブカルを文章にしてメシを食っていく、とてもいいと思います。

 

 

アルマダ

アルマダ 上 (ハヤカワ文庫SF)

アルマダ 上 (ハヤカワ文庫SF)

 

 映画の『レディ・プレイヤー1』が今年見た映画の中でブッチギリにおもろすぎたせいでアーネストにぃの原作が読みたくなって購入。

内容は『レディ~』と同じくポップカルチャーてんこ盛りのギーグ小説で作者が大好きな漫画とかアニメとか映画のオマージュがバリバリ出てくる。基本的に90年代のポップカルチャーが多いからわかるネタは結構限られたんだけどWoWのリロイジェンキンスとかも出てくるから馴染みやすい部分もあったりした。

主人公が「キレたら回りが見えなくなってクラスの不良を半殺しにしてしまったという過去からクラスメイトから避けられるイケメンだけど性格に難のある世界6位の実力を持つゲーマー」という日本だとB級なろう小説の主人公みたいな設定だけど海外の小説ってだけでそれっぽく見えてしまうフシギ・・・・・

インターネットにおる小っ恥ずかしいイキリオタクやんけ。

卍キリト卍とほぼ同次元な設定の主人公で個人的にはラストのキレがイマイチだったけどそれを差し置いても途中のアクションシーンとネタ豊富なオマージュ(特にSF系)は爽快感抜群。

 

我もまたアルカディアにあり

我もまたアルカディアにあり (ハヤカワ文庫JA)

我もまたアルカディアにあり (ハヤカワ文庫JA)

 

 近未来の世界が舞台で、ほとんどの労働が不要になった世界で何人かのエピソードがオムニバス形式でつづられている。もうクローン技術とか遺伝子操作とかめちゃくちゃ進んでる世界で生まれたときから足を切断して仕事に専念できる脳を作ったりする人の話をがあるんだけど、読んでてなんとなく「マンアフターマン」の世界を思い出したりしてた。ちょうど僕が社会に出て働き出しているというタイミングもあって働くということを考えるきっかけになった一冊。

ハ~~~~~働きたくねェ・・・・・・・我のアルカディアは何処に・・・・・

 

海 (新潮文庫)

海 (新潮文庫)

 

 

友達が読んでて別に勧められたわけでもなく自分がただ勝手に興味持って読み出した本。

基本的には学校の道徳の時間とかで出てくるようなものばかりなんだけど文体が独特で、しかもオチも「これで終わり!?」みたいなのがいくつかある王道と見せかけたトリッキー系小説。ガンダムで例えるとジ・Oみたいな感じな、その見た目でめちゃくちゃ正統派かいみたいなね。ウスノロパワー系かと思ったら実はバカデケーエンジン積んでるみてぇなさ。

色々例え過ぎて何が言いたいか自分自身でも分からなくなってゆきます。

 

ドッグ・メーカー

深町秋生が描く小説、基本サクッと読めるしストーリーも重くなく軽くもないちょうどいいラインでかなり好きな作家。

深町作品の定番の警察モノ+暴力団で過去になんか読んだことある感は凄いんだけど結局ストーリーが良いから読んでしまうんだよね。

今回の主人公はバットマン的なダークヒーローで手段を選ばない系なんだけどよくよく考えてみたら深町作品の主人公ほとんどそういう感じのやつばっかだわ。結論と道筋が分かってても面白い作品の典型って気がする。

こち亀のテレビスペシャルと一緒な?両津がなんか始めて海パン刑事とかドルフィン刑事が出てきて最終的に部長が懲らしめにきてフジテレビがブッ壊れるんだよ。それが一ッ番面白れェってワケ・・・・

 

 最後にして最初のアイドル

最後にして最初のアイドル (ハヤカワ文庫JA)

最後にして最初のアイドル (ハヤカワ文庫JA)

 

アカムトルムの緊急クエストみたいなタイトルの小説。

読んだ感想は""""ザ・オタク""""

表紙と帯に騙されたオタクは内容の突拍子の無さとあまりの硬派さで返品するまである。

魔剤飲んでセイクで優勝してるその辺の賢めオタクが流行りのアニメカテゴリーをうまくSF調に昇華したらこうなりますって感じの文章。いやうまく昇華するのが難しいからこの人は間違いなくスゴイんだけどね。

言い回しがホントにオタクっぽくて、この小説でたびたび出てくる「現実存在」とかいかにもオタクが使いそ〜〜〜って思いながら読んでた(このオタク感、伝わってくれ)

アイドル、ガチャ、声優とめちゃくちゃポップなカテゴリを題材にしてるはずなのに良い意味でメチャクチャに裏切ってくるこの小説は間違いなく人に勧めても恥ずかしくない一冊。

いやごめんやっぱ恥ずかしいわ。

こんな表紙の小説をさほどな友達に勧めたら気持っちわりぃオタク小僧だと思われるんよ……もし友達に勧める時は星新一筒井康隆でサンドイッチしてSFが好きなやつという体裁のもとおすすめしような。

 

 ・オーバーキル

ずっと新巻を待ちに待っていたバッドカンパニーシリーズの続編。主人公?の野宮綾子は深町作品の八神瑛子をさらにダーティーにした感じで才能はあるけどめちゃくちゃなことばっかする15年後の涼宮ハルヒみたいなクソ女なんだけど、ワタクシ何を隠そう燦々たる黄金の"ハルヒ世代"故むしろ淑女たる本懐と心得ております・・・

内容としては野宮が社長の人材派遣会社が暴力団とドンパチやったり上海マフィアの抗争に状況に応じたヤベーやつを送っていくっていうストーリーなんだけど、なんとなくヨルムンガンドっぽい感じもあり文章もライトだからサクッと読めちゃうのがいい。

 

・寝ぼけ署長

寝ぼけ署長 (新潮文庫)

寝ぼけ署長 (新潮文庫)

 

山本周五郎って賞でしか知らなかったんだけどくそ面白い小説作ってるんだね。

と思ってAmazon見てみたらほとんどが時代小説で戦意を喪失してしまった……

水戸黄門がテレビでやってると即チャンネル変えるほどの軟派小僧にはまだ早すぎるんよ………

いつも就任してから平和すぎて昼寝ばっかしてる署長が、実は頭メチャキレで人情味のあるすごい人だったっていうエピソードを、第三者の目線から語り口調で物語が進んでいく。

バキの手法かよ

事件を解決するたびに署長が含蓄のある言葉を言って締まるし、それこそ水戸黄門みたいだよね。

小太り中年署長が4ヶ国語話せたり演劇とか人文学に詳しくてかつ頭も切れるというギャップでだんだん署長に恋してしまう、そんな小説。

 

 

 

 

ほんとはもうちょいちらちら読んでるけど特に書くことがないので不語(かたらず)のドリチンと化します。

もはや積みすぎて読んでない本の方が多くなってるけど自分のペースで読んでいくよ。

このまま本が積まれ続けばいずれは宇宙の膨張率を凌駕して第二のビッグバンが起きてしまう・・・私が皆の未来を護らねば・・・・

 

もしなにかおすすめの本があればぜひ教えてください。3年以内には絶対読みます。

 

 

 

おわり