千のブリトー

生涯大学1年生

最近読んだ本まとめ1

 

 全人類待望!

『一瞬書店員を目指すも給料の低さと待遇の悪さ、休日も仕事、イメージと仕事のギャップなどの理由ですぐ挫折したただの会社員が選ぶ!この小説がスゴイ!10選〜上半期編〜』

発表していきます!!!!

 

書店員って雰囲気はいいけど待遇悪すぎだし実際はただの肉体労働だからちょっとインテリぶりたいからって仕事にするのは無理だよな、あと実際は書店員なんて半フリーターのメガネオヤジしか居ないし。

生まれてこの方イキリ以外で本を読んだことないんだけど仕事始めてからなぜかまあまあ本読んでるから今年に入って読んだ面白い小説をまとめていくよ。なんで10選かっていうと10冊しか読んでないからだよ。

この小説がスゴイ!と銘打っておきながらもう多くの人に面白さが伝わってるようなものばっかだし、大概の本は読まずに買って満足するような大池沼が書いてる記事だからその程度のものとして見てね。

 

1.『夜は短し歩けよ乙女

 

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

 

 

 

最近映画化した小説で、なんかのきっかけで本自体は買ってはいたんだけど、自分自身本は8割方買って満足しちゃうから「アァ~~~買った買った、これでいつでも読めますわな笑」みたいな状態で本棚に飾ってたんだけど、本好きのフォロワーが映画観に行っててちょっと興味をそそられたから映画観る前に小説も、と思い読み始めた。

森見登美彦の小説読むのが初めてで最初言い回しが読みづらかったんだけど、慣れたらすらすら読めて、2日くらいで読み終わっちゃったくらい個人的には面白かった。森見登美彦にもハマっちゃって『太陽の塔』と『四畳半神話大系』も読んじゃうくらいファンになってしまった……。でも森見作品に出てくる女の子って絶対作者が当時付き合ってた彼女がベースになってるよね。あまりにもキショすぎる……

話的には大学生の主人公が後輩の可愛い子を古本市に誘ったり学園祭などを通して徐々にオトしていくみたいな話なんだけど、その後輩の女の子が可愛くてしッかたねェんだよな・・・・

本が好きで酒が強い純真無垢な女の子と付き合いてェ………

 

2.『潮騒

 

潮騒 (新潮文庫)

潮騒 (新潮文庫)

 

 

これもフォロワーから勧められたシリーズ。

そういえばそろそろ夏だしこの前勧められた潮騒読むかって思ったら勧められてから4年くらい経ってて震えた、、、

4年の歳月を経て、いよいよ満を持して潮騒読んだんだけど、内容はメチャクチャストレートな小説だと感じた。もう花山薫だよね、小細工ナシ。

三島由紀夫は『不道徳教育講座』とか『若きサムライのために』みたいなほぼエッセイみたいなのしか読んだことないんだけど、伏線がこうあって、ここで若者の葛藤が~~みたいな小説じゃなくて「男の子と女の子が出会う!仲良くなる!!付き合う!!終わり!!!」みたいな、その洗練されたストーリーがすごく心地よかった。あとがきでこれはミシマ流のギリシャ的肉体賛歌だ・・・ってようわからん先生が言ってたけど、それがそうであっても、そんな事はどうでもよくて普通に小説としてよかったなーって感じた。

 

3.『辺境の老騎士』

 

辺境の老騎士 1

辺境の老騎士 1

 

 

 表紙の雰囲気でなんとなく買ったんだけど、まあラノベに毛が生えた程度だと思ってたら全然そんなことなくていい意味で裏切られた作品。

雰囲気としてはアクションとグルメがある『旅のラゴス』って感じで、主人公である老騎士バルドが騎士としての死に場所を求めて世界を旅する異世界ファンタジー

3巻まで出てるんだけど、元ネット小説らしくて一応全部の流れはネットで読めるようになっている(もちろん単行本のほうは加筆修正があるだろうけど)。

3巻まで読んであまりに続きが気になってしまったからネット小説のほうで最後まで読んでしまった。結構文量があったんだけど、ヒマな休憩時間とか昼休みも使って読んじゃうくらい夢中になって読んじゃった。

ファンタジーとしてもかなり面白いんだけど、『旅のラゴス』同様自分が年を取ったときにどう感じるんだろう、と考えることができるような人生訓的な面でもいいなーと感じる小説だった。ネットだと打ち切り?って言われてるけど単行本が出たらもう一度読みたい作品。

 

4.『ラメルノエリキサ』

 

ラメルノエリキサ

ラメルノエリキサ

 

 

池袋のジュンク堂で見つけて表紙と名前に惹かれて購入。

主人公が「復習癖」のあるパワー系池沼みたいなキャラクターで最初はイライラしたけどだんだんクセになって好きになっていくタイプ。

ハマらない人はとことんハマらないだろうけど僕はそもそも非力な女がイバってるのがまず無理だから(サラッととんでもなく時代錯誤的な発言をしてゆきます)主人公みたいなタイプの女の子はキライだし、作中に出てくるコンプレックスだったりマウンティングの描写が典型的バカ女だから後ろからバールでぶん殴ってやりたくなるんだけど、でも"復讐は自分がスッキリするためにやること"っていう主人公の考え方にはすごく共感できるから、ただの犯罪者のヤベーヤツってわけじゃないんだよね。バカ女だけど。

僕自身は「ラメルノエリキサ」が何かまったく見当がつかなかったから、そのところの推理パートみたいなのも充分楽しめた。

 

5.『富豪刑事

 

富豪刑事 (新潮文庫)

富豪刑事 (新潮文庫)

 

 

久しぶりに筒井康隆が読みたくなっていろいろと調べてたら、最近ドラマで「貴族探偵」がやってるせいか(内容は1ミリも興味ないけど)この富豪刑事が目についてそのまま買ってしまった。

刑事モノの小説は基本的に推理と手がかりを作中の描写から読み取って、トリックを見破るのが推理小説の楽しみ方だと思うんだけど、この富豪刑事の主人公は家がメチャクチャ金持ちで、とにかく事件を金の力、幅広い人材などを駆使して解決していく。

筒井先生は推理小説自体あまり描いたことがないらしく、推理のトリックが稚拙になってしまっているということをすごく恐れてた?ような描写が作中にあるけど僕自身あんまり探偵モノ、刑事モノを読んだことが無いのもあってトリックが全然わからなかったし、そもそもこの小説はトリックの妙を楽しむというより、無手勝流で事件を解決していく爽快感を楽しむ小説なのかなーって思った。

 

6.『星の王子さま

 

星の王子さま (新潮文庫)

星の王子さま (新潮文庫)

 

 

この小説がスゴイ!(歴史的名著)

この本も買ってからだいぶ読む気になれなくて、仕事始めてから読み始めたシリーズ。

子ども向けに書いてる点もあって文章は平易で読みやすいし内容は不思議な世界観で心地よく読むことができる。ただ、この本はやっぱり子どもの頃に読むべき本であって、大人の自分にはちょっと啓蒙的すぎるというか、物語の後ろにこういう意図があるんだよっていう部分が見えすぎてしまったのかなーと思った。

星の王子さま』と一緒に『あしながおじさん』とか『グレートギャッツビー』なんかも買ったんだけど、まだ読めずにいるから、次はそこらも含めて読み進めていきたいところ。

 

7.『雪月花黙示録』

 

雪月花黙示録 (角川文庫)

雪月花黙示録 (角川文庫)

 

 

ちょっと前に『蜜蜂と遠雷』で直木賞を受賞した恩田陸フェアみたいなので見つけて購入。恩田陸先生の本もいろいろ見て回ったんだけど、殴り合いが無いといまいち楽しめない戦闘民族だから一番アクション要素がありそうなこの『雪月花黙示録』にした。

時代は日本の近未来、大量消費社会である東京、名古屋と別れて京都は「ミヤコ」として独立、昔ながらの日本を復古させたような世界を維持していて、主人公はミヤコにせまりつつある近代化の使徒と戦っていく、みたいなストーリーなんだけど、想像していたようにアクションシーンが多くて読んでいて楽しいし、日本刀とかも出てくるからとりあえずワクワクする(小学生)

オチはけっこう謎なんだけど中身が面白いからこれもあまり気にしなくていいと思う。

恩田作品で次に読むなら『常野物語シリーズ』かな、お盆辺りに買ってくる予定。

 

8.『女王のポーカー』

 

女王のポーカー (新潮文庫)

女王のポーカー (新潮文庫)

 

 

これもなにかのフェアで見つけて買った本で、どっちかっていうとかなりライトな読み筋。ほぼラノベ、というかライトノベル

名前の通りポーカーを題材にした小説で、ポーカーのクラブが乱立する高校で主人公が所属する新興サークルが強豪サークルに挑んでいく、といった内容。

ポーカーっていっても僕らが中高の休み時間の暇つぶしにしていた手札交換ゲームのことじゃなくて、カジノなどで行われている「テキサスホールデム」というもの。

このテキサスホールデムは運は絡むもののブラフなどの心理戦があり、読み合いが勝負の鍵を握ったりするわけで、個人的にもかなり興味のそそられる内容だった。

いずれ日本でもカジノが合法化されて、実際に触ることができるようになったとしたら、と思いを馳せたくなるような小説だった。

 

 

9.『床下仙人』

 

床下仙人 (祥伝社文庫)

床下仙人 (祥伝社文庫)

 

 

ジュンク堂のポップがやたらバカに褒めててちょっと興味本位で買ってみたら、これもまた興味をそそられるような小説だった。

内容はショートショートみたいな4つの短編みたいなもので構成されていて、ちょっとした時間の合間に読めたりできるからありがたい。

面白いのは、「床下仙人」だったり、「てんぷら社員」、前作品で言ったら「天下り酒場」みたいな、え?どういう内容?みたいな題名でまったく読めないのがまたいい。

内容的には全般的にサラリーマン的な内容が多くてちょっとオッサンくさいんだけど、まあまあそれでも読む価値はあるし、実際サラリーマンのオヤジ達にはドストレートだろうからクソオヤジ共にはオススメ。

 

10.『ダークタワーⅠ』

 

 

ずっと気になってたダークタワーシリーズをついに読み始めることにしたんだけど、内容はめちゃくちゃ好みで、今のところ中だるみはしていないかなという印象。ロードオブザリングとかハリーポッターよりもダークな雰囲気で、Ⅰから主人公が中年の娼婦とセックスしまくったりシスターのおまんこに銃をねじこんだりする相当やべーやつ。

ちょっと長すぎるのが心配だけど、今のところ継続して読めてるから今年中には読破したいかな、、

 

 

 

 

とりあえずこれくらいでおわり。

思ったより本読んでるなーって感じたけど、買ってるぶんに読書量が追い付いてないから、今年はなんとかこのペースで50冊くらいをめどに読んでいけたらなと思ってる。

仕事の関係で忙しくなる前に余暇を有効利用していきたいね。

 

 

 

おわり